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自分も子どもも大切に、私らしく働く。ママインタビュー#5バレエ講師/田中ノエルさん#「週5保育園」じゃなくても育児と仕事は両立できる!#どっちもワーカー

by 村上杏菜

「仕事は『どう生きるか』につながるもの。自分の喜びにつながるような働き方をしたい」

バレエ講師 田中ノエルさん

30代後半/夫、長女(6歳)、次女(4歳)/東京都世田谷区

どんなお仕事?

フリーの講師として子ども向けのバレエや大人向けのストレッチ/バレエクラスなどを担当しています。出演者として舞台に出ることも稀にありますが、子どもを持ってからは講師業にほぼシフトしている状態です。

働き方のペース

週5で何らかのクラスは担当していますね。子どもが幼稚園に行っている時間帯は事務的な作業や大人向けのクラスのレッスン。14時にお迎えに行った後は夫に子どもを任せて小学校低学年くらいまでの子ども向けのクラスを。18時頃終わって、今度は夫(ダンス講師/振付師)が小学校高学年の子どもを対象とした夜のクラスを担当し、その間は私が娘たちの面倒をみています。

夫も同業なので基本的に子育ても仕事も夫婦で交代しながら行っています。スタジオと家の往復に娘たちを付き合わせることもあれば、自宅近くにある夫婦双方の実家に預けることもあります。

ちなみに長女を出産してから半年ほどは、夫が休みなく働いて私は休業。産後半年くらいから週1〜2日、夫が休みの日に私が稼働するという形で復帰しました。1年半後に次女を出産した際も同様のやり方で。次女が幼稚園に入園したくらいからは私も仕事をぐっと増やし始めました。

今の仕事に就くまで

高校卒業後にスイスとオランダのバレエスクールに留学し現地でダンサーとして活動していたのですが、家族の体調悪化をきっかけに2005年に完全帰国しました。踊り手としての自分のやりたいことを全うしたいという気持ちももちろんありました。でも、私にとっては家族のそばにいることの方が大事だと思いました。

日本では踊り手としての需要が少ないことも待遇が良くないこともわかっていました。だから帰国してからは教えるための資格取得と出演の仕事を並行し、2007年に結婚し2012年、2013年に娘たちが生まれてからは講師業にシフトしました。

今の働き方を選んでいる理由

子どもを対象にしたレッスンを担当したいという気持ちがありました。私にとっては公私共に学べることが多いからです。低学年の子ども相手のクラスは夕方の時間帯なので、そうすると娘たちを保育園に入れる意味があまりなかったため保育園には入園させませんでした。今は幼稚園に行っているので、14時にお迎えに行った後、私が仕事に行くまでの間に子どもと過ごす時間を確保できます。朝と、降園後と、19時以降。それが私が子どもと一緒に過ごせる時間です。

保育園に預け、その範囲内でできる仕事をするという選択肢は今もあります。でも、通わせている幼稚園の教育方針や自分たちが目指す子育てと働き方を考えると、夫婦二人で協力し合いながら仕事も子育てもやっていく今の方法が現段階では私たちにとってベスト。家族の時間割の工夫や調整が複雑になる分、考えることもやることも多いですが、ギリギリながらなんとか成り立たせています。

意識していることは?

母親でありながら自分が望む仕事を全うするというのは、ある意味自己中心的な話でもあると思います。でも私は仕事から学べることもたくさんあると思っているし、自己犠牲で子どもと一緒にいるのは、私の生き方としてはちょっと違うんじゃないかなとも思う。だからこそ、仕事が忙しくても子どもに気持ちを寄せること、向き合い続けることはとても大切にしています。特にこれからどんどん手が離れて行く時期は、目と心は決して離したくない。

たとえば食事のメニューに気を遣ったり、なるべく手作りを心がけたり。一緒に過ごしている時間に少しでも子どもの話を聞き出し、何を求めているのかを理解し、夫とシェアしながらフォローに努めるようにもしています。子どもが寂しがっているときは仕事の休みを取ったり、休日の過ごし方を工夫したりも。

両立のコツ

仕事も子育ても全てを夫とシェアしているので、夫婦の仲がうまくいっていることが大切かなと思います。1日の中で子どもをみている時間がそれぞれあるので情報の共有はとても大事。たとえば「宿題を済ませる」という私との約束を寝る前に夫が確認することもあるし、もちろんその逆もある。夫婦でいかに補い合えるかですね。

周囲の話や世の中の様子を見ていると、お母さんが一人で子育てを担うケースが多いですよね。私の場合、世の夫婦と比べて圧倒的に子育てについて夫とシェアできることが多い。それがこの働き方の利点です。私と娘が感情的にぶつかった時でも夫にフォローしてもらったり、私が料理した時は食べない食材を夫が料理する時には食べたり。自分以外に子どもを見る目があるのは、子育てに関する世界を広げてくれるし安心感もあるなと感じます。

子育てに思うこと

私の現状の働き方は、子どもの成長に合わせてなんとか対応しているというレベルであまり余裕はありません。娘たちも成長してきたので、これからはもう少し先を見越して動けるよう仕事の仕方を見直し、さらに工夫していきたいと思っています。

ちょうど長女が小学校に上がるタイミングを迎えたので、安全面でも勉強面でも生活面でもこれまで以上に気を配っていきたいです。今年までは横浜などの外部スタジオでクラスを受け持つことがメインでしたが、これからは自宅近くで借りたスタジオでの割合を増やそうとしているところです。

葛藤する時、迷う時

幼稚園の帰りにそのまま園のお友達と遊ばせてあげられないことに少し胸が痛みます。専業主婦のお母さんたちはそのままみんなで公園や児童館で遊ばせてあげる人も多いですが、夕方に仕事のある私はそれができません。

なので、後から「みんなで○○に行った」という話を聞くと、行かせてあげられなくてかわいそうだなとは思います。とはいえ、私と夫の仕事場に同じように連れて来られている子ども同士で遊ばせたり、スタジオ近くの公園で遊ばせたりはしているのですけどね。

お金との向き合い方

仕事をすることには金銭的な価値だけではなく、生き方につながるところがあると思っています。お金の面だけでなく自分たちの喜びにつながるような仕事をしたいというのが私たち夫婦の共通認識です。

また、夫とはお金も仕事も子育ても全て守備を半分ずつという形でやっています。だからお互いに持っている時間とお金とで、できる範囲内でできることをやっていこうという意識。子どもの習い事をもっと増やしたいと思えば、できる範囲内でなんとか工夫するしかない。お金に限らず全て“自分がどこまで頑張れるか”ですね。

ちなみに家族用の貯蓄や家庭のための大きなお金のことは夫婦で相談しながら決めてやりくりしますが、それ以外の自分のための貯金や使い道はお互いにノータッチ。相手に何かプレゼントをした時に「家計から出たな」とお互いが思わずに済むようにするのが私たち夫婦のやり方です。

満足度

おかげさまで仕事を増やそうと思えば増やせるくらいの依頼もあり、仕事自体に学びもたくさんあり、さらに夫婦でさらに協力し合って仕事の仕方を工夫しようとしている段階。だから仕事の満足度は100点満点です。

子育てに関しては一生100点になることはないと思っていて、現状では80点。「寂しい」と子どもから言われれば心は揺れます。でも、やっと対等に娘たちとコミュニケーションが取れるようになってきて、何が不満か、何を求めているかを理解してあげられるようになったことで子育ての満足度自体も上がってきたなと思います。以前は20点もなかったと思う(笑)。

娘たちは相当我慢してくれていると思いますが、両立の満足度については、個人的には100点です。フリーランスだとどうしても日常生活の中で仕事に関する雑務をする機会が多い。保育園に預けていれば仕事のメールや電話をする姿を見せることすらしなくていいと思うと、どうしても葛藤する部分はあります。でも、いずれにしろ一長一短。私たちには今のやり方が一番かな、と思っています。

よく利用したり助けてもらったりしているサービス、人

・夫

仕事も子育ても全てシェアできるパートナーです。

・夫と自分双方の実家

夫婦が二人とも体を空けなければならない時、そして定期的に週に1回、どちらかの実家に子どもを預けています。区の一時保育などのサービスも利用していましたが、予約が取りづらいことと時間的な融通がききづらいことで、今はほとんど利用していません。

バレエ講師 田中ノエルさん

HP

Neu168 DANCE STUDIO(ノイ168ダンススタジオ)

ママの幸せが家族のしあわせ。

家族の幸せが社会のしあわせ。

自分らしい育児と仕事の両立をめざして。

「Mamas Be Happy」

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